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痰の生成~生後二ヶ月のわが子の鼻づまりを通して~

久々のブログ更新となりました、只今、産休中の院長MIYUです。

このブログを通じて、出産のご報告をさせていただきます。
母子ともに無事でした!
妊娠中から出産まで、産後の心身の状況はまた改めて綴れる気になれたらお伝えします。
(色々あった気がしますが整理できておらず)

赤ちゃん、明け方の鼻づまり

さて、生後2ヶ月を過ぎた息子と昼夜共にするようになってから
ずーっと悩まされてきたのが「痰」による鼻の奥あるいは喉の奥の詰まり。

夜中過ぎた頃から明け方に
喉の奥がゴロゴロ、ゼイゼイ言いながら
痰により気道が塞がれて3〜5分に1回、
苦しそうに首を左右に振ったりを繰り返しています。
最終的にうまく呼吸ができないことで
思いっきり息を吐こうといきむがうまくいかず、起きて泣く。

眠りが浅いので、おしっこや物音、光など少しの刺激で反応し、
そのストレスでまた呼吸が乱れるという悪循環。

暖房は極力つけず加湿したり鼻を吸引してみますが、さほど効果はありません。
みてて本当に苦しそうですし、
慢性的な睡眠不足になっていないかと心配でこちらも眠れない‥

結論から言うと、ミルクの飲ませ過ぎでした。
そして夜間の授乳を母乳にシフトしたところ、
適量を哺乳することで痰の生成が減り
明け方まで詰まることなく呼吸をしてくれていました。
(朝は詰まりました)
これこそ赤ちゃんの眠り、というようように
スヤスヤ寝てくれていました。

おそらくD-MER(不快性射乳反射)だった

→そもそもなぜミルクだったのか?
というと、夜長く寝たいという気持ちもありますが
母乳をあげるのがとにかく辛い。
痛いとか眠いとかではない言いようのない「落ちる」感覚。

おそらく「D-MER(ディーマー)」といわれる「不快性射乳反射」によるものだと思います。
自己分析ですが、
オキシトシン→プロラクチンの反応過程で脳内ドーパミンが
一時的に減ることで不快感を覚えるという報告があることから、
ホルモンを分泌させる脳神経系のどこかで不具合が起きている

つまり自律神経を統括する「肝」の働きが不調なことに起因している。
自分自身もストレスをうまくコントロールしないといけないと反省です。

ミルクはよく眠れる?

話を戻します。

よく「ミルクのほうが腹持ちが良く眠れる」

と言われ、夜間はミルクをガッツリ飲ませて長時間眠らせようとしてきました。
結果胃から上がってきたミルクが食道から気管、
さらに鼻に付着して「痰」が出来上がっていたのです。

一般的に考えれば、消化が遅いということは
それだけ胃腸への負担がかかり、血流も胃腸に持っていかれます。
質の良い睡眠は満腹では得られないのに
赤ちゃんが満腹でぐっすり眠るというのはいささか疑問です
真偽は分かりませんが
もしかして気絶している状態なのかもしれません

わが子の場合は
飲んだ瞬間は深い眠りにつきますが
げっぷが不十分だと、怪獣のようなうなり声を頻繁に上げたり
ミルクを吐きだしたりしていました

大人だったら、ゴクッと飲み込めばそれで終了ですが、
赤ちゃんはそれができない。いつまでも口の中をもぐもぐさせ、
ふいにその痰を中途半端に飲み込んで喉の奥に留まり気道を塞ぐ。

小さな鼻の中にあるさらに小さな2本の管が
赤ちゃんの唯一の空気の通り道であり
生きるためのたったひとつの穴
呼吸って尊いです

中医学では痰はなぜ生じる

中医学で「痰」は意味あいが幅広いですが、
いわゆるここでいう物質的な痰は「湿痰」と言いかえることができます。
体内の余分なお水は毒となります。
食べ過ぎによる飲み過ぎによっても溜まるし、
身体の水がスムースに流れないことでも溜まります。

「湿」といわれるサラサラなものと
「痰」といわれる粘っこいもの、鼻カスや目やに、脂肪、様々な老廃物なんかもこちらに当てはまります。

大まかに2種類あり、湿もですが痰はより取り除くのが厄介です。

消化吸収を担う脾胃が赤ちゃんはまだまだ未熟。
そこに沢山のミルクがぶち込まれ、
胃腸の消化がキャパオーバーで痰が生成されてしまいました。
赤ちゃんの身体は、とっても分かりやすく反応します。

母乳は必要な量だけ摂取できるだけでなく、
すんなり身体で消化・吸収され痰ができにくいなかもしれないです。
母乳に近いミルクとお母さんのおっぱいは似てるようで全然違うのですね。

まさかミルクの飲ませ過ぎと呼吸が関係してるとは思ってもいませんでした。
「適量」の大切さを我が子をもって実感した事例でした。

様々な理由で母乳が与えられないお母さんもいらっしゃいます。
母乳でも量が多すぎれば痰を生みますし、
ミルクを適切なタイミングで適量与えることができれば十分です。
時にはミルク缶に記載されている哺乳量や回数とは異なるときもあるかもしれません。
あまり数値にこだわりすぎず、
母乳同様、目の前の赤ちゃんの様子をよく観察し、
試行錯誤を繰り返しながら頑張っていきましょう。


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