妊活をスタートして半年。「このままのやり方でいいの?」「もっと高い漢方に変えるべき?」と、焦りや不安が大きくなる時期ですよね。
特に多くの方が迷われるのが、「病院でもらう安い漢方と、漢方薬局の数万円する漢方、何がそんなに違うの?」という疑問です。
子宝鍼灸師として多くの女性をサポートしてきた私の結論は、意外かもしれませんが「病院で基本的な漢方薬がもらえるなら、まずはそれで十分」というものです。
ただし、38歳という年齢を考えたとき、病院の薬だけでは「あと一歩」足りないケースがあるのも事実。今日は、後悔しないための「賢い使い分け術」を本音でお伝えします。
1.扱っている「種類・形状」はどう違う?
まず知っておきたいのは、病院(西洋医学のクリニック)と漢方薬局では、扱えるお薬の種類や形が大きく異なるという点です。
病院の漢方(エキス剤がメイン)
病院で処方されるのは、生薬を煮出した液体を乾燥させて粉にした「エキス剤」です。保険が適用される種類(148種類)が決まっており、インスタントコーヒーのように手軽に飲めるのが特徴です。
漢方薬局の漢方(生薬・煎じ薬など)
一方で薬局は、乾燥させた生薬そのものを組み合わせる「煎じ薬」や、特殊な加工をした「丸剤」などを扱います。病院では扱えない数千通りの組み合わせが可能です。
2.鍼灸師のホンネ。「病院の漢方」を推奨する理由
私は個人的に、病院で基本的な漢方薬を出してもらえるなら、無理に高い自費の漢方に変える必要はないと考えています。
- 経済的な継続性:保険適用であれば、毎月の負担を数千円に抑えられます。
- 余った予算を「質」に回せる:お薬代を抑えた分、質の良いお肉や野菜を買ったり、お体を根本から整えるための「鍼灸メンテナンス」に回したりする方が、結果的に妊娠への近道になることが多いのです。
まずは病院の漢方でベースを整え、ストレスなく継続すること。これが妊活の土台になります。
3.「ただし…」の正体。漢方薬局でしか手に入らない「動物性生薬」
では、なぜわざわざ高いお金を払って漢方薬局へ行く人がいるのでしょうか。それは、病院の植物性生薬(草や根)だけでは届かない、「強力な補腎(ほじん)」が必要なときがあるからです。
動物性生薬の圧倒的な「チャージ力」
漢方薬局の強みは、鹿茸(ろくじょう:鹿の角)や海馬(かいば:タツノオトシゴ)といった「動物性生薬」を扱える点にあります。
- 38歳からの補腎:東洋医学では、35歳を過ぎると生殖能力の源である「腎(じん)」のエネルギーが低下し始めると考えます。
- 生命力の向上:動物性生薬は、植物性のものに比べて「精(生命力の源)」や「血」を補う力が桁違いに強く、卵子の質や子宮環境へのアプローチにおいて、病院の薬では代えがたい力を発揮します。
「病院の漢方を飲み続けても変化がない」「年齢的に一刻も早く授かる力を底上げしたい」。そんな時こそ、動物性生薬の力を借りるために漢方薬局を頼るタイミングです。
4.【重要】どんなに良い漢方も「受け皿」がなければ台無し
ここで一つ、非常に大切なことをお伝えします。
病院の安い漢方であれ、薬局の高級な動物性生薬であれ、あなたの「胃腸」が弱っていれば、その効果は半分も発揮されません。
高価な生薬を飲むことは、いわば「高級な燃料」を注ぐようなもの。でも、エンジンである胃腸が壊れていては、エネルギーに変換できずにそのまま通り抜けてしまうのです。
- バナナうんちが出ていますか?
- 重たい食事をすると下しやすくないですか?
もし心当たりがあるなら、お薬の種類を変える前に、まずは「吸収できる胃腸」を作ることが先決です。
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まとめ:あなたにとっての「最短ルート」を
38歳、ステップアップを考える時期だからこそ、情報に振り回されて闇雲に高いお薬を飲む必要はありません。
病院の漢方を賢く使いながら、足りない「精」を動物性生薬で補い、鍼と食事で胃腸を立て直す。このバランスの良い戦略こそが、自然妊娠を望むあなたにとっての最強の味方になります。
「今の私には何が必要?」と迷ったら、いつでもお体の状態を見せに来てくださいね。
※漢方薬の服用については、必ず医師や薬剤師、登録販売者にご相談ください。