東洋医学

冬は休むべし~妊娠と美容と腎~

冬は
腎陰を養う時と言われています。
一方で腎陽を消耗しがちです。

東洋医学でいう「腎」は
元気を蓄えるところ。
主な機能は【精を蔵す】【水を主る】
生長・発育・生殖と関係が深いため、

腎が弱ると…

発育障害
早期老化
腰や膝がだるく無力
耳鳴
難聴
歯の動揺や脱落
インポテンツ
遺精
不妊
浮腫

などの問題が起きやすいです。
特に女性にとっては、月経機能・妊娠・出産さらには美容などに重要な影響をおよぼす臓器であることをご理解いただきたいです。

腎を健康に保つためには....

働き過ぎは腎のパワーを消耗します。
適度に休息をとる。特に夜の時間帯に活動することは余計に負担を大きくするので、夜は早めに寝る努力をする。

性生活も自分のキャパを過ぎた行い、反対に溜まり過ぎていると、腎の機能が衰えます。
適切に。何もない方は別の何かで心をときめかすことは、腎を養うと個人的には考えています。

出産は腎の気、さらには血を消耗させます。
中国圏には古くから「月子」(ユエズ)という言葉があり、産後1ヶ月は何もせずただただ休むという文化があります。そういった施設がたくさんあります。産後に体を休めることはその後の「老化」に関わるのです。

慢性的な症状や長く病気を患っている方も腎の気を消耗します。
「体に不調はあるが病院に行くほどではない」または「病院で診ても何もない」ような状態を不定愁訴といいます。これが続くことは確実にと体にダメージを与えます。
病気の人はもちろん、【未病を治す(ちす)】ことが腎を養います。

また、五臓の弱りは最終的に腎のパワーを消耗させます。肺や肝臓、胃腸などの弱りは腎に影響を与えます。妊活の方、美容に力を入れている方はやっぱり、体のバランス良く、健康でいることが基本となります。

腎は冬に養われます。

季節が移り変わるのと同様に、
体も常に移り変わります。
生き物が眠る冬は
人間も1番休むべきとき。
食事は少なめに、たっぷり睡眠を摂れば
大抵の不調は改善されていきます。

美と健康の秘密は本当にコレに尽きます。

腎を養うためのセルフケア

次回に続く

-東洋医学