東洋医学

六淫(りくいん)

東洋医学を学ぶすべての皆様へ
未来の自分へ

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2023年1月、あはき師(あん摩マッサージ・はり・きゅう師)になってもうすぐ5年
基礎中医学(弁証論治)を学び直しています

バイトしながら臨床して、去年(2022年)は温病勉強して、基礎理論に戻る、って完全に狂ってる学習ステップですが、今基礎を学ぶことにすごく意味を感じています。

勉強しながら色々な患者さんの顔が浮かび、よりイメージを湧かせて吸収できてるかなと思います。(今まで診させていただいた患者さん一人一人を自分の中で最後まで消化していきます、心からありがとう、そしてこれからもよろしくお願いします)

さて、1月の勉強会で頭痛の病因・病期を学習するついでに

疼痛の種類
外感・内傷・不内外因の区別
外感の発病因子(は六淫+疫癘とある中)の六淫(:六種の病邪)

についてもおさらいしました

今日は六淫を特に頭痛と関連付けてまとめます。(本題ここから~)

ちなみに

六気
風・寒・湿・暑・燥・火 は四季の気候変化を指し、害なし!
生物が「生・長・化・収・蔵」するための外界条件の一つ

六淫
人体が六気に適応できなくなると、邪(発病因子)になる、害あり!

それぞれ順番に見ていきましょう~

◆風邪

➀陽邪で先ず上部(頭・頸・肩)を侵
②百病の長で他の病邪を道ずれにする
・その他:開泄性(表証で悪寒・発熱を伴う)、遊走性、動を主る
・頭痛との関係:風だけの頭痛→中風による項部痛

◆寒邪

➀陰邪で陽気を損傷しやすい
②凝滞性

・頭痛との関係:激しい痛み(寒>風)、凝滞性により痛みが停滞する、冷やすと増悪・温めると緩解

◆暑邪

➀炎熱性(夏の病)
②湿邪を伴う
・その他:津液を損傷する
・頭痛との関係:(熱で膨張し)脹ったような痛み、悪くなると脹りが割ける

痛、甚則如裂 手足三陽・督脈
(陽経全てに熱が溢れるイメージ)

◆湿邪

➀陰邪、気機を阻滞しやすい
②重濁性、粘滞
・その他:下部を侵しやすい(下注性)、脾を損傷しやすい
・頭痛との関係:裹(つつ)まれるような痛み(ターバンを長時間巻いた時の感覚)、重痛、
清竅に停滞しやすい※清竅:脳みそと頭蓋骨のすき間
※通常なら下を侵す湿が風と合わさると、上部を侵す(風湿)

◆燥邪

➀秋が主季、肺を侵す、津液を損傷する
不通則痛は生じないので頭痛は起きない

◆火熱邪

➀陽邪で炎上
・その他:正気を損傷しやすい、腫れものができやすい
・頭痛との関係:暑邪と同様

最後に

病因・病期とは、疾病の原因と病理機序(メカニズム)に関する理論のことで
六淫は、外感・内傷・不内外因の中の、外感に含まれる

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この投稿は自分が忘れたくない出来事や知識をストックするために作っています
自分が一番理解できる言葉でアウトプットしていること、自分なりの解釈を含むため100%正しいとは言えないことをご了承ください

MIYU
2018年3月に国際鍼灸専門学校を卒業し、管理登録販売者を取るために漢方薬店でバイトしながら自分で板橋の(元)実家に鍼灸院を開設したのが2019年1月。臨床してぼちぼち自力で経営していた中、実家の院を引き払うと同時に2021年12月にお引越し
早稲田にレトロな一軒家を借り、鍼灸院と漢方薬店を開設し営業しています

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