本日勉強会にて学習した、月経(生理)のメカニズムを備忘録しておきます
キーワード
- 胞宮
女性の月経、妊娠、胎児の養育する器官(機能と空間)のこと
「女子胞」「血室」「子宮」とも呼ばれます - 衝脈
奇形八脈のひとつで、その名の通り全身の要衝に位置する
全身の前後・上下を循行して十二経の気血を調節しているので「十二経の海」「血海」と呼ばれる
胞宮に端を発し二支に分かれる
➀下って会陰部に出て脊柱内を上に向かう
②外方に向かい、気衝穴で足少陰腎経と交わり、臍のサイドを上に行き、横隔膜を貫通して咽喉に至ると。再び上り口唇をめぐる - 仁脈
奇形八脈のひとつで「仁」は、授かる・受けもつ、などを意味すると同時に、妊娠・生育の意味がある
任脈は女性の妊娠に関係していて、胎児を生育する役割を担っている
一方、諸陰脈の経気をはぐくみ整え、全ての陰経を統率しているため「陰脈の海」とも呼ばれる
循行経路は身体の全面
胞宮に端を発し、下行して会陰部に出て(督脈の経気を受け継ぐ)、上行して前陰部にいたり、さらに腹を上行し、胸正中線を直上して咽喉に達する
続いて下顎部に上がって口唇をめぐり、頬部に沿って上り、分かれて両眼窩に達する - 督脈
奇形八脈のひとつで「督」は、統率する・監督するという意味があり、諸陽脈を統率する働きを担っている
このため「陽脈の海」とも呼ばれる
また、生殖機能を主管している
循行経路は身体の背面で、胞宮に端を発し、下って会陰部から長強穴に出て、脊柱の内を上に向かって後項部の風池穴にいたり脳内に入る
さらに上って頭頂に達し、前額正中を鼻柱に向かって下り、上唇内の上唇小帯にいたる
メカニズム
胞宮に関わるのは【任脈・衝脈・督脈】
➡腎によって胞宮に精血(腎精)が供給される
➡精血がいっぱいになり、任脈が生じ、衝脈が充満して性機能が成熟すると月経が起きる
➡サイクル(生理のタイミング)を支配しているのは(心の推動と)肝の疏泄
➡脾の統血によって月経が停止する
まとめ
腎の精気が胞宮に充実することで、任脈が通じ、衝脈が盛んになり、月経が繰り返され、妊娠ができる