漢方薬

田七人参

止血しても瘀をとどめる弊害がないため、内服・外用で止血の要薬となっている。お酒の席で大活躍の漢方薬。

田七人参とは

三七・参三七・田三七・田七ともいう古称を山漆といい、山間に産し漆のように粘って止血するところから名付けられたといわれる。現在では田野で収穫されるため「田三七」と称する。

【性味】甘・微苦、温

【帰経】肝・胃

【効能】

①散瘀止血

②消腫定痛

吐血・衄血(じくけつ、鼻血)・血便・血痢・血崩(経血の崩漏)など一切の血証にすばやい効果を示す

なぜアルコールに効くのか

お酒の席で数粒飲むと「翌日残らない」「二日酔いが起きない」などとの感想をいただきます。

帰経が「肝・胃」となっています。

飲酒により痛めつけられ、内臓の細胞自体が傷ついた状態を、田七の効能で修復することで、肝臓や胃の働きが良くなり、結果的にアルコール代謝がスムーズに行われる、と考えられます。

直接的にアルコールを代謝するというよりかは、臓器そのものに効くというわけです。

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