当院は鍼灸院と漢方薬店を一緒に経営しています。
2020年(令和2年)の東京都の鍼灸院の数は約9,400件。
その中でも、当院のような鍼灸と漢方「併設」で営業しているお店は、
私が知る中でも、都内に数えるくらいしかありません。
鍼灸・漢方併用の効果
私は元々、鍼灸師の資格を取ったのが最初で、
鍼灸だけでも十分治療効果が発揮されることは理解しています。
そこになぜ漢方も併用用するのか?

それは、併用することで「もち」が違うからです。
つまり、鍼灸と漢方を併用すると、効果が持続する、というわけです。
もう少し詳しく解説します。
鍼灸と漢方は昔から 「車の両輪」 ともたとえられています。
ともに、 人間に備わった自然治癒力を引き出すことを主要な目的とし、
病気は 「心身の歪み」 として捉えます。
鍼灸・漢方の併用で、その歪みを正す方向へと車輪が加速していくイメージです。
漢方は服薬が基本であり、 体の内側からの治療になります。
鍼灸は経穴をはじめとする体表からの刺激が基本であり、
体の外側からの治療になります。そうした違いからも、
漢方と鍼灸には、それぞれ、 得意とする分野、 より適した病態があるのも事実です。
そのため、 各々の特徴を生かした、相補的な併用療法も可能となり
病態によっては併用してこそ効果の上がる症例もまれではありません。
こんな場合に鍼灸・漢方併用は特に効果的
冷えが強い
生理痛が重い
ストレス、心因性の要素により病態が悪化する
病名はつかないが多彩な症状がある(不定愁訴)
など、鍼灸だけでどうにかしようとすると
高頻度で通う必要があったり
漢方だけでは完璧に改善できない
そういった病態に併用は高い効果を期待できます。
治癒までの期間の短縮、単独の治療では取り切れなかった愁訴の改善、
随伴する症状の軽減等、QOLのさらなる向上が得られる症例も報告されています。
また、2024年の全日本鍼灸学会の学術論文では、鍼灸と漢方の併用による
難治性不妊症患者さん5症例のうち,妊娠・出産に至った4症例が報告されています。
当院の鍼灸・漢方併用コース
当院では、子宝コース、婦人科コースで
鍼灸と漢方を併用し、しっかりと体質改善を図るコースがあります。
できる限り値段を抑え、通常と比べかなりお得に設定しています。
多少お金はかかりますが、病気を治したい、赤ちゃんの顔が見たい
そんな方々をしっかりとサポートできる内容となっています。
そもそも中医師と呼ばれる。中国で医師免許を取り、
中医学を専攻し、臨床に携われている先生たちは、
鍼灸・漢方は当然のように組み合わせて治療をします。
互いが互いを補い合い、さらに高い効果を発揮する、東洋医学の鍼灸と漢方の組み合わせ。
鍼灸院、漢方薬局(薬店)、別々の先生のところで体を診てもらうより、
同じ先生が証(体質から導き出される治療法)に合致した、
鍼のツボ、漢方薬の選定がでできることも、鍼灸・漢方併設店の強みです。
私自身は、
鍼灸と漢方を並行して頑張っていくという選択肢があることは
せっかく来てくれたお客様/患者さんにとって
結果的に遠回りせずに目標に達することができたり
将来的な体のサポートまでカバーしてくれることにもなり
とても大事だなと感じています。