「食事に気をつけているのに、なぜかうまくいかない…」
「このまま自然妊娠は難しいのかな。ステップアップも考えるべき…?」
38歳からの妊活、そんな風に一人で悩んでいませんか?
体に良いと言われる食事を試したり、サプリを飲んだり、自分なりに努力しているのに結果に繋がらないと、「私の体、どうしちゃったんだろう」と落ち込んでしまいますよね。
でも、もしその不調や妊活の停滞が、「食べているのに栄養が足りていない」状態が原因だとしたら?
この記事では、東洋医学の視点から、妊娠しやすい体づくりの鍵となる「血(けつ)」に注目し、あなたの栄養状態を見直すための食事術をお伝えします。
多くの人が見落としがちな「胃腸の力」にも触れながら、38歳からの妊活を希望に変えるための具体的なヒントを、お客様の事例も交えてご紹介しますね。
1.妊娠の鍵は「血(けつ)の余り」にあり
東洋医学には「血余(けつよ)」という言葉があります。
これは文字通り、「血の余り」という意味。実は、妊娠・出産には、この「血の余り」が非常に重要だと考えられているのです 。
私たちの体にとって「血」は、全身に栄養を運び、潤いを与える大切なもの。 生命活動を維持するだけで精一杯の状態では、新しい命を育む余裕はありません。
月経、妊娠、出産、そして産後の母乳育児まで、女性のライフステージは常に「血」と深く関わっています。
つまり、体に十分な「血」があり、さらに赤ちゃんを育むための「余り」があることが、妊娠しやすい体づくりの土台となるのです 。
あなたの「血」は足りていますか?
簡単なセルフチェックをしてみましょう。
💡血(けつ)不足のセルフチェック
- 髪: パサつきやすい、抜け毛が増えた、白髪が気になる
- 爪: 割れやすい、薄い、二枚爪になる
- 肌: 乾燥しやすい、くすみが気になる、顔色が悪い
- 生理: 経血量が少ない、色が薄い、生理周期が長い
もし一つでも当てはまるなら、それは「血」が不足しているサインかもしれません 。
その1:あなたの栄養、本当に足りてる?現代人の落とし穴
「しっかり食べているのに、なぜ血が不足するの?」
そう不思議に思うかもしれませんね。 実は、飽食の時代と言われる現代、多くの人が「食べ過ぎによる栄養不足(新型栄養失調)」に陥っているといわれます 。
その大きな原因の一つが、加工食品や添加物の多い食事です。 これらは、消化・分解の過程で体内のビタミンやミネラルを大量に消費してしまいます。せっかく栄養価の高いものを食べても、リン酸塩などの添加物によってその吸収が妨げられてしまうのです。
さらに、血が不足していると体は「栄養が欲しい!」というサインを出し続けると考えます。 この時、手軽に満足感を得られる甘いものやスナック菓子に手が伸びてしまいがち。
しかし、これらは一時的に空腹感を満たすだけで、根本的な栄養不足の解決にはなりません。 むしろ、血糖値の乱高下を招き、さらに体を疲れさせてしまうという悪循環に陥ってしまうのです。
その2:血(けつ)を補う食事と漢方の力
では、具体的にどうすれば「血」を補うことができるのでしょうか。 まずは日々の食事から見直してみましょう。
🍎おすすめの食材
- 動物性食品:レバー、赤身の肉(牛肉、ラム肉)、骨髄、卵、イワシ、カツオ
- 植物性食品:ほうれん草、小松菜、にんじん、なつめ、クコの実、ビーツ、小豆、黒ごま、ひじき
これらの食材を、温かいスープやお味噌汁、炒め物など、消化に良い形で意識的に取り入れるのがおすすめです。
しかし、食事だけで十分な血を補うのが難しい場合や、より効率的に体質を改善したい場合には、漢方薬を併用するのも非常に有効な手段です。
当帰(とうき)や地黄(じおう)といった生薬は、血を補う代表的なもの。 食事という土台を整えながら、一人ひとりの体質に合わせて漢方を活用する「食事×漢方」の融合アプローチが、妊娠への近道となります。

その3:見落としがちな「胃腸力」を整える
血を補う食材をたくさん摂っても、それをきちんと消化・吸収できなければ意味がありません。 そこで重要になるのが「胃腸力」です。
実は、日本人は農耕民族としての歴史から、欧米人に比べて胃腸が弱い傾向があると言われています。 特に、ストレスや不規則な生活は胃腸の働きをすぐに低下させてしまいます。
あなたの胃腸は元気に働いていますか? そのバロメーターとなるのが「便の状態」です。
理想的なのは、いきまずにスルッと出る「バナナ状の便」。 排便後にスッキリとした感覚があれば、胃腸が元気に働いている証拠です。
もし、便が硬かったり、逆に下しやすかったり、排便後もスッキリしない場合は、胃腸が疲れているサインかもしれません。
2.あなただけの「妊活ごはん」を見つけよう
ここまで食事の重要性をお伝えしてきましたが、一つ大切なことがあります。 それは、「妊活に良いとされる食事が、必ずしもあなたに合うとは限らない」ということです。
あるお客様は、妊娠しやすい食生活を実践しようと、体に良いと言われる食事に切り替えました。しかし、体質にあまりあっていなかったり、ストレスが増えたりが原因でかえって腸の動きが悪くなり、便が不安定になってしまいました。そこで、彼女の体質に合わせた漢方に切り替え、便の状態が安定し、体全体の調子も上向きました。
このように、一人ひとりの体質は全く違います。 だからこそ、私たちは丁寧なヒアリングを通してあなたの体質を見極め、本当にあなたに合った食事や漢方のアドバイスを大切にしています。
無理に完璧を目指す必要はありません。 まずは「いつもより一口多く噛む」そんな小さな意識から始めてみましょう。
まとめ
- 妊娠の鍵は「血(けつ)の余り」にある
- 現代人は食べ過ぎなのに栄養不足になりやすい
- 血を補う食事と、それを吸収する胃腸力が大切
- 万人受けする食事はなく、あなたに合ったケアが一番の近道
体を温め、心を静め、内側のエネルギーを満たしていきましょう。 あなたの体には、まだまだ妊娠する力が眠っています。
一人で悩まず、ぜひ一度ご相談ください。 あなたの体質に合わせた最適なプランを一緒に考え、自然妊娠への道をサポートします。