女性の体は7の倍数で変化します
東洋医学では、女性は7年ごとに心と体が変化すると考えられています。
生まれ、生き、そしていつか終わりを迎える私たちの体には、「盛衰」があります。
なかでも、女性が最も美しく活動的である年齢は 28歳。
そこから 35歳前後を境に、ゆるやかに下り坂に入り、
「前と違う」と感じる方も増えてくる頃です。
現代は健康寿命が延び、医療も進歩しましたが、
私たちの体の基本的なサイクルは昔と変わりません。
…この文章を読んでいるあなたも、下り坂に差しかかっている側かもしれません(笑)

だからこそ「補腎(ほじん)」が大切
この下る坂道をできるだけゆるやかに、
若々しく、健やかに、老いに抗って(笑)、過ごすために必要なのが、東洋医学でいう「補腎」。
「腎」は生命エネルギーの源であり、成長・発育・老化・生殖と深く関係しています。
その力を保ち、不足を補っていくのが「補腎」です。
毎日の生活でできる「補腎」の基本
腎を養うために、日々の生活でできることは大きく2つ。
- 質の良い睡眠をとること
- 栄養をしっかり摂って吸収すること
…しかし
現代の日本では、どちらにも課題があるのが現実です。
食事の問題:添加物とミネラル不足
現代の食事は、加工食品に含まれる添加物の影響を受けやすく、
腎を支えるミネラルの吸収が阻害されていると言われています。
特に不足しがちなミネラルは以下の通り:
- リン
- 亜鉛
- カルシウム
- セレン
- マグネシウム など
さらに、化学肥料や農薬を使って痩せた土で育った野菜は、
腸内環境に必要な土壌微生物が不足。
この微生物こそ、腎のエネルギーを助ける大切な要素でもあるのです。
スマホやパソコンによる「目の酷使」も腎に影響!
現代人が抱えるもうひとつの問題。それは「目の使いすぎ」。
高画質の画面は見やすくなった一方で、
目には強い負担を与えています。
目から入った情報は網膜で処理され、脳へと送られる際、
酸化還元反応が激しく起こり、
ビタミンやミネラルが大量に消費されてしまいます。
つまり、スマホやPCの見過ぎも「腎虚(じんきょ)」の原因に。

腎虚とは?
「腎虚」とは、生命エネルギーの消耗によって起こる状態。
老化が年齢よりも早く進行するようなイメージです。
近年では、食生活やスマホ依存によって、
10代や20代の若い人にも以下のような症状が見られるようになっています。
- 発育・発達の遅れ
- 自律神経の不調
- 不妊症などの生殖機能のトラブル など
暗くなる話ばかりじゃない!
ここまで少し重い話が続いてしまいましたが、
「大変な時代を、私たちは一緒に生きているんだ」と前向きに受け止めてくださいね。
一人ひとりが「食べること」への意識を高め、
スマホとはうまく付き合いながら、
未来のために「補腎」していきましょう!
補腎にはミネラル!
ミネラルは、腎の力を支える栄養素。
現代人が最も不足している栄養素のひとつです。
今すぐできる「ミネラル補給法」を2つご紹介します。
1. 良い塩を摂る
ミネラル補給には「天日塩」がおすすめ。
加熱処理されていない自然の塩には、腎を支えるミネラルがたっぷり含まれています。
※「精製塩」はミネラルがほとんど残っていないので注意!

2. 良い塩のお風呂に浸かる
実は、ミネラルは皮膚からも吸収できます!
お風呂に天日塩をひとつかみ入れて入浴するだけで、
体全体からミネラルを補うことができます。
リラックス効果も高まり、睡眠の質もアップします。
最後に
妊活において、「補腎」は絶対に欠かせません。
そして補腎のためには、ミネラルがとても大切。
まずは今日の食卓に、良いお塩を。
そして、お風呂でのミネラルタイムを取り入れてみてください。
未来の自分のために、今日から始めましょう!