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夏の「上熱下寒」による頭痛や首肩こり

皆さま暑さには慣れてきましたか?

最近、頭痛の患者さんが多いように感じます。

上熱下寒による夏の症状

中医学で「上熱下寒」という言葉があります。

性質上、熱は上に昇り、冷気は下に降りますが、体内でも同じことが起きます。

上半身は熱いのに、下半身は冷たい状態のこと。

冬に起きやすい現象と思っていましたが、夏にも多いに起こりうる。

夏場でいうと
冷房の効いた室内にあまり動かずに長時間いて下半身が冷えた状態で、暑い空間に出た時に、身体の熱が一気に上に昇り上部を犯します。
過剰に暑さを感じたりのぼせるような感覚があります。イライラが増す、首肩こり、めまいなどが現れたりします。頭痛もこのような理由から起きている可能性があります。
さらに冷えにより足が浮腫む。(←足が浮腫んでいる方最近ほんとに多いです!特にデスクワークの女性、運転や長距離移動が多い男性)

さすがにこの暑さだと仕方ないところもありますが、暑さに身体を慣らすことで、嫌〜な症状がなくなればありがたい話です。

暑さに打ち勝つ身体づくりを

結論、能動的に身体を動かし汗を出して熱を全身から放出させてあげることで、暑さに慣れ、症状が緩和してきます。暑さは毎日続きますからなるべく毎日してあげたいところです。子供たちが行う夏休みのラジオ体操なんかは、そういった意味でも理にかなっています。無理なく自分にできそうなことを実践し、まずは5分でも10分でもできたら自分を褒めていきましょう!

沢山汗をかいた後は、体の潤いとパワーをつける「麦味参顆粒」(生脈散)を1包!脱水症状の予防になります。


汗を掻きすぎると体調がすぐれない時は、運動による発汗よりも、消化に良いものや身体の熱を冷ます食材を摂り入れるほうが良いです。

  • 消化に良い食材
    山芋、大根、白米、人参、きのこ、蓮根、じゃがいも、かぼちゃ、キャベツ、大豆製品(豆腐、納豆、豆乳など)、太刀魚、鯛、りんご、なつめ など。調理方法はスープや煮物などがおすすめ。
  • 体内の熱を冷ます食材
    トマト、きゅうり、冬瓜、スイカ、桃、梨、キウイ、ハト麦、蕎麦、緑豆、もやし、蓮根、寒天 など

上記は陰虚や気虚体質に限らず、夏に取り入れるべき食材ですので、皆さん参考にしてくださいね。

夏が好きな私も、異常な暑さに最近やられていましたので、時間を作って身体を動かしています。すぐ汗かくので、短い時間で十分。
それくらいの時間の余裕を作ることもほんとにほんとに大事だなぁ〜と実感しています。
夏はのんびりが一番!

夏バテを回避する工夫は沢山ありますが、自分で見つけていくことがとっても大事です。
とにかくちょっと調子が悪くなったときに「なんでだろう」を考えて対策していくと、調子が上向きます。

夏の暑さをやる気に変えて、皆さまに元気に過ごしていただきたいです!

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