今日は人生で初めて心臓マッサージをしました。
美容鍼で通われいる
大好きな80歳のお客様を
新年一発目にお迎えするはずでした。
普段は電車とタクシーで
うちの院にいらっしゃるのですが、
いつもと違う所で降ろされて
道に迷われていたそうです。
電話がかかってきて
話してる途中で途切れてしまい
きっと焦ってらっしゃるので
お迎えに上がろうと
家の周りを探しているところで
道に彼女が倒れているのを見つけました。
他にも何人か人が集まっていましたが
私も動揺して、声をかけるのが精一杯でした
まず言いたいこと
結局こういうとき、
ひとりでは何もできない…
誰かがいることで自分自身も強くなれる
心臓マッサージをやらなきゃと思ったのですが
怖くてできないでいると
駆けつけた男性が心臓マッサージを始めて
私もやらなきゃと思い我に返りました
どんどんと唇が青ざめていく彼女を
私は涙目で呼びながら胸を押しました
時間にして約10分、
救急隊がかけつけバトンタッチ
結局息は戻りませんでした
死因は動脈解離だそうです
持病などは全くありません
元々長いこと鍼灸と漢方を
別の治療院でやっている方でした
だからこそ倒れる最期まで
元気でいらしたのかなと思います
人生でそうはない出来事
仕事始めの1月4日
色々と意味や思いを巡らせます
もっと早く電話に出ていれば
もっと早く心臓マッサージを始めていれば
一瞬の判断で
運命が変わっていたかもしれない
人生は決断と判断の連続
感情が入ることで
冷静な判断や広い視野が失われることを痛感
そしてもう一つ言いたいこと
絶対、絶対今を越えよう
そして彼女の死を
何十倍の「生」(子宝)で返そう
そう思わせてくれました
彼女は
荷物になるのに、いつも沢山の
お土産を持ってきてくださり
嬉しそうにご主人や会社の同僚の話をし
千円札のピン札でお支払いをする
本当に気遣いの人
絶対に忘れたくない人
絶対に忘れたくない今日だから
記憶として
ここに綴らせていただきました
眠っているように穏やかなお顔でした
どうぞゆっくり休んでください
心より御冥福をお祈りします
今まで本当に本当にありがとうございました
これからは私の心でずっと生きてます
2025年1月4日10時25分